Wednesday, December 29, 2010

暮れのマンハッタンで拾った、ユダヤ系新聞から/ Wikileaking Mideast Truth- Arab States' fear of Iran outweighs their hostility toward Israel - By Abraham Foxman


エスニックなタブロイド新聞 "MANHATTAN JEWISH SENTINEL"。ユダヤ系の人々に特有な見方、少々孤立した感じの分析記事も堂々と書かれていた…
トップには、A.フォックスマン氏による中東情勢の解説記事が。

 中東の真実をウィキリークする/アラブ諸国のイランへの恐怖は、イスラエルへの敵対心も超える(By Abraham Foxman, "MANHATTAN JEWISH SENTINEL," Vol.16 #46 Dec. 10-16, 2010) 

 ウィキリークスによる米国の何百万もの外交ケーブルのリークは、将来の外交を一層困難にし…特に米国に対する信頼を損ねる、不穏なものだ。しかしこうした文書の暴露は、イスラエルとその他中東地域の脅威に対して、アラブ諸国が何十年も行ってきたダブルゲームを終わらせる事ができるだろう。

 私は1981年に、イスラエルがオシラーク(Osyrak)のサダム・フセインの核反射炉を破壊したときのアラブ諸国の反応を昨日のことのように思い出す。彼らはいっせいに、イスラエルには攻撃的で領土拡大主義的な目的があるとの非難の声をあげた。そんな中で、現在は活動していないThe Washington Star紙のEditorialがほんとうの状況を書いた。同紙はこういった、「アラブ世界は昼間はイスラエルを非難し、夜は安心して寝ている」、イスラエルの行った行為のために…と。

 こうした言葉は中東地域の現実の歴史に立派に要約されているし、我々の現今の世界情勢よりも、これほど我々にとって重要な現実はない。

 アラブ世界は毎日、絶えず中東での大いなるシオニストの脅威のことを口にするが、彼らの行為は長らく、それとは全く違うより合理的な怖れによって裏切られてきた。アラブ諸国が、他の者たちと同様1960年代からイスラエルが核兵器をもつと信じていることを想起しよう(イスラエルはそれを肯定も否定もしていないが…。)「領土拡大主義者のイスラエル」というような全てのプロパガンダ、つまり核武装したシオニストがアラブにとっての最大の脅威で緊急の問題だという考え方が発展して、彼ら自身の核兵器開発を促してきた。しかし、こうした時期すべてを通じて、二人のアラブの「狂人」…サダム・フセインとモハメド・カダフィのみを例外とした他のいかなるアラブ諸国も核兵器開発に乗り出す必要性は感じなかった:彼らの潤沢なオイルマネーがあれば専門家や核兵器材料をいくらでも雇ったり、入手できたにも関わらず。

 そのことは、大声で語る言葉より、行動が全てを示す、という事のクラシックな例で…足で投票する(実際にそれに参加するか、否かで賛否を示す)ということでもあった。悪意をこめて語る彼らのレトリックにも関わらず、アラブ諸国はイスラエルの意図するものは理解していたし、核武装したイスラエルなどに深い怖れなど持っていなかったのだ。

 しかし今日では、イランのイスラム共和国が核兵器所有にむけて動くなかで、少なくともサウジアラビアとエジプトが核開発を開始したことが、くり返し報告されている。ワシントン・スター紙の同様の解説記事では、アラブ諸国によるイランの核開発への高まる懸念が浮上しているものの、それは相変わらずアラブ諸国による否定とパレスチナ問題への話題のすり替えで、ごまかされているともいっている。

 ここで、外交ケーブルのリークの話題に戻ろう。サウジアラビアのアブドラ国王は、米国に対してくり返し、イランの指導者に関して「蛇の頭を切り落とすように」と呼びかけている。UAEのMohammad bin Zayed皇子は2009年に、「アフマディネジャドはヒットラーだ」としてイランとの和解策の危険性を主張して、米国のイランへの対抗策を要請している。

 これらの仮定ともまけず劣らず イスラエルがアラブ諸国とパレスチナ問題の敵だという仮定もアラブ諸国の外交にとっては必要不可欠なものだ。これらのどれもアラブのユダヤ国家への敵対心を否定するものでも、パレスチナ問題解決の必要性を否定するものでもないが、ただ状況を見定めているものだといえる。

 こうした文書から明白にいえることは、我々のうちの何人かがずっと言い続けてきたものの、しばしばそれは単なるイスラエル流の見方だと批判されてきたこと、つまり核武装したイランは無論、文明の最大の敵だ、という主張だ。こうした文書に反映されたアラブ諸国の怖れは─もしも世界がイランの核開発を止めることができなかったら、アラブ世界をして二つの相矛盾する、しかし危険なステップを踏ませることだろう。

 シリアスな核開発プログラムの進展は、最終的な悪夢のシナリオを招くことを避けがたくする…中東での核兵器の拡散という、最終戦争へのフォーミュラだ。そして、同時にアラブ世界は、もしも米国がイランの抑止に真剣さをもたないなら、我々アラブは彼らと共存する方法を探す」との考えの下に、イランとの和解の途を模索する。そしてイランの脅威は拡大する。

 これらすべてが新たなウェイクアップ・コールなのだ。国際社会は過去1年、強くなった国連などによるイランへの制裁を通じて、バラク・オバマ大統領への信頼感のもとに、より効果的に反応してきた。これらの対応策は影響力をもちはじめたが、大方の専門家はイランの核開発プログラムを停止させるほどの素早い効果は発生させないだろうという。

 アラブ諸国自身が、国連のより強固なイラン制裁策を求めているなら、今は、イランの体制により強い圧力をかけるべき時期だろう。イスラエル・パレスチナ問題の進展はそれ自体が重要な問題であり、進展させられるべきだ。我々はしかしそのことを…この地域の全ての人々(イランのテロリストの同盟者たちだけでなく)が平和と安全への真の脅威と認めるものに、焦点を当てることを拒む口実、として使う余裕はない。

*英語版タブロイド紙”Jewish Sentinel"にはマンハッタン版とニュージャージー版があり、内容は殆ど同じ。WEB版はないらしい。

*A. Foxman氏は、昨今”GZモスク”の計画にも批判を唱えて物議をかもした、ホロコースト・サバイバーのユダヤ人団体(ADL)のご意見番だ…

*別ページでは5番街のライトアップされた"最大のHanukkah オーナメント" の前で、ジョン・リウ氏がNYのユダヤ人不動産業者やラビ達と写真に写っていてびっくり?(彼はNY市の会計監査役だったのでは)