Saturday, April 28, 2012

Memo-Gate パキスタンの「メモ疑惑」スキャンダル



年11月にパキスタン軍のクーデターを懸念したメモの疑惑事件は、いまだ裁判所審理のもとにある

   メモ・ゲート事件とは…パキスタンの元駐米大使Husain Haqqaniの意向で書かれたとされ、オバマ政権の統合参謀長のマレン提督に密かに渡されていた大それたメモにまつわる疑惑の話。メモの存在が知られたのは2011年10月にパキスタン系米国人ビジネスマンこと、マンスール・イジャズがFinancial Timesに寄稿したからだという。Haqqani元大使は、メモの件への関与を否定し─彼は金持ちのビジネスマンのイジャズ自身がそれを書き、米軍上層部の提督に渡るようはかったのだろうと主張しつつも、大使の職を辞任せざるをえなかった…イジャズは、そのメモは友人づき合いしていたHaqqani大使の言葉を自分が書き取ったと証言。

Mansoor Ijaz
 …メモの内容とは、ビン・ラディンの殺害後パキスタンで高まった安全上の「危険事態」を懸念し、「パキスタン軍部にクーデターなどの瀬戸際政策をやめるようにと米政府から強い直接的メッセージを送るようにリクエストした」ものだった…


 またそのメモは、パキスタンの諜報部ISIの最も韜晦で怪しげな一部門を米国のコントロール下に置くようにとまで進言。
 マレン提督はそのメモは信憑性を疑い何もしなかったという… それは「パキスタンの文民政府が半世紀以上もその国を支配する軍との勢力争いにあって、米国を彼らのサイドに呼び寄せようと」したものだとか。
  ─イジャズがFifnancial Timesに寄稿した記事は、ISIの怪しい部門について次のごとく触れていた

パキスタンのジハード戦士のスパイを捕まえる時だ  (抜粋)By Mansoor Ijaz (2011, 10/10 Financial Times)

…2011年9月22日、上院の軍事委員会でMullen提督はこうのべた、「信頼できる諜報筋からの情報によれば、おそらく2011年9月11日に、77名の米軍及びNATO兵士を負傷させた爆破テロ事件と、9月13日のKabulの米国大使館への攻撃とは ISI(パキスタン諜報部)のサポートでなされたものと思われる」

彼はまず、それがパキスタンの諜報部門が米国に秘密裏に戦争をしかけていたのがその実態だ、と述べた。おそらく、ビン・ラディンの住居への襲撃作戦に対する報復に…そしておそらくタリバンをアフガニスタンで復権させて、再びインドに対する「戦略的縦深(strategic deapth)」を回復しようの同国が常に抱くパラノイア的安全政策による戦略的国家利益のために…。

このところ、ISIのパキスタンでの役割についての疑問が喧しく取りざたされてきている。そうでなければ説明のしようのない多くの攻撃が、ISIの陰の姿のいわゆる「S-Wing」と関連があるのではないか、と論じられている…その部門とは、彼らだけがパキスタンの領土的な統一を守れると信じている、狭い…怪しげなナショナリストたちの権益を推進する組織なのだ。

今や米国の国務省は、「外国政府系組織が手を染めている」などと名指しされているテロについて、それはS-Wingがスポンサーとなって行っている、と宣言すべきときだ。オバマ政権がHaqqaniネットワーク(*)をブラックリストに載せるという計画とは、牙を失った計画にすぎず、そうしたグループへの軍事的なサポートや諜報ロジスティクスに対しての何らインパクトもない。これを主に行っているのは、S-Wingなのだ。ISIはわざと盲目の振りをしているのか…或いは彼らと共謀しているのか、それともS-Wingの実行する攻撃に対して無力なのかはもうどうでもいい。S-wingの行為は、阻止されるべきなのだ(*Jalaluddin Haqquaniのもとにパキスタン・アフガン国境地域両側に勢力を張る反体制的部族ネットワーク)

ISIは、過激主義による惨劇がパキスタンの外交政策の要にある状況を体現している。米国にとってはいまやパキスタンでの、グローバルなアンチ・テロリズムへの努力を全て損なってきたパキスタンの政府系組織への政治的、財政的なサポートはやめるべきなのだ(後略)
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/5ea9b804-f351-11e0-b11b-00144feab49a.html#axzz1tphSbqm8

*かつて怪しいMusic videoにDJ役で出ていたイジャズはYoutubeの視聴者に発見された(右)イジャズの言及しているISIの「S-Wing」などは存在しないともいい真偽のほどは定かではないが、しかし根も葉もない噂と当初評する人もいたクーデターの動きの話に関して12月22日にパキスタンの首相Yousaf Raza Gilaniが警告を書いた 
 
パキスタンの首相が軍の陰謀について警告 Pakistani Premier Warns of Plotting by By SALMAN MASOOD (12/23, NYtimes)

  パキスタンのYousaf Raza Gilani首相は木曜日に、同国で強い力を持つ軍を激しく叱責し、文民政府に対して企まれた
陰謀について警告を放った。彼の非難は、米国による急襲にオサマ・ビン・ラディンを殺害されたことで恥辱をこうむったその後に軍がクーデターを企んだ可能性がある、との噂が渦巻いている件に、スポットライトを当てた。

 普段は物柔らかな政治家のGilaniは、木曜日に「選挙で選ばれた政府を終わらせようとの陰謀がある」と批判した。その後の議会演説で彼は、政府はこれまでビン・ラディンの件を含む幾度かの危機にも軍をサポートしてきたが、その同じ軍司令官たちが、文民政府に対して背を向けたのだといった。
 「彼らは国家の中の国家にはなりえない」、「彼らは議会に対して回答する義務がある」。


 一方パキスタン軍のチーフGeneral Ashfaq Parvez Kayaniと、ISIのチーフLt. Gen. Ahmad Shuja Pashaは、最高裁判所がメモについて調査すべきだと主張した。 





Husain Haqqani
先週には英国のThe Independent紙が、さらなるヒントに溢れたブログ記事を掲載して、さらに怒りが助長された。その投稿によれば、ビジネスマンのMansoor Ijazに米国の諜報筋がこう告げていたという…ビン・ラディンの殺害後に、General Pasha(ISI長官)がパキスタンでのクーデターへの支持を集める目的で、ペルシャ湾方面に旅行していたと。これに引き続いて起きたメディアと政界での嵐は、General Pashaの辞任を要求した。Mullen提督へのメモの背後にいた、とされる元・駐米大使Husain Haqqaniも、辞職を余儀なくされた。Haqqaniは関与を否定するとともに、彼が何百人もの米国のスパイにビザを発給した、という嫌疑も否定した。  


木曜日にGilaniはこうした告発についても遠回しに言及し、Bin Ladinがパキスタンに6年ものあいだ住み続けることが出来たのは彼に一体どんなビザを発行されたのかが知りたい、と述べた。
  「我々は、彼がどうやってパキスタンに入ったのか知りたい」…と、Gilaniは明らかにGeneral Pashaに向けたジャブを放った。「なぜセキュリティ要員が彼を拘束しなかったのか?を」
  今週最高裁判所にGeneral Pashaの解任への嘆願書が提出されたが、裁判所はそのメモに関する調査の開始も重視しているhttp://www.nytimes.com/2011/12/23/world/asia/pakistani-premier-yousaf-raza-gilani-lashes-out-at-his-military.html?_r=2


滅多に姿を現さないと言われたPakistan軍のチーフ
Ashfaq Parvez Kayani  と ISI のチーフ
Ahmed Shuja Pasha- は 
Osama Bin Ladinの殺害後に突然メディアに
姿を表わすようになった
その後、Gilani首相は4月26日にパキスタン最高裁によって「法廷侮辱罪」の容疑により訴追された
 その理由はZardari大統領の汚職に関するスイスでの(長期にわたる)審理の再開を促す手紙を書くことを拒絶した由で、6か月の禁固刑をうける寸前だったがかろうじて裁判所の脅しの空文的な判決がおりただけだった。

  Hussain Haqquaniは、5/11にNYTに寄稿、Gilani首相を告発した最高裁の裁判官らをテロリストの手先だなどと非難した。同紙は、Husainが疑惑の渦中の人物であることをまったく伏せて、元大使でありボストン大教授としている
http://www.nytimes.com/2012/05/11/opinion/how-pakistan-lets-terrorism-fester.html?_r=1&hp
How Pakistan Lets Terrorism Fester



Islamabadの最高裁判所前に現れ支持者の
振りかけた花弁を浴びるGilani首相(4/26)