リビア出身のアル・カイダのリーダーAbu Yahya al-Libは1週間前に、反乱を支持するとの声明を発したが、カタールに本拠を置くムスリム同胞団と繋がりのある神学者、Yusuf Qaradawiは、カダフィ大佐の軍の側近らに、彼を暗殺してよいとのファトワ(宗教令)を発した。
しかし批評家らまた、反乱の主要勢力は、隣国エジプトでもみられたような各種の社会階層にまたがる人々(Cross-section of society)─と同様の、リベラル主義者、愛国主義者、また政権の暴力による個人的被害にあった人、そして民主主義の原則を支持するイスラム主義者、などで構成されていると認めている。
ウィキリークスの公電中、初めに2008年にデイリー・テレグラフが公開したものによれば、Dernahは特にアフガニスタンやイラクでのジハード戦士を養った土地であるとされる。
「東部リビアの、失業した、社会的つながりのない、何も失うもののない若者たちがこうして、宗教の名のもとにある過激主義に染まることによって、彼ら自身を、何か彼らよりも偉大なもののために喜んで犠牲にする」、とDernahのビジネスマンは語ったと公電は述べている。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/libya/8391632/Libya-the-West-and-al-Qaeda-on-the-same-side.html
アル・ハシディ氏はかつて、アフガニスタンで外国の侵略者と戦っていたことを認めた Mr al-Hasidi admitted he had earlier fought against 'the foreign invasion' in Afghanistan (3/25, The Telegraph)
イタリアの新聞 Il Sole 24 Oreのインタビューによれば、リビア反政府勢力のリーダーの一人Abdel-Hakim al-Hasidi氏はかつて彼がおよそ25人の男たちを、イラクで多国籍同盟軍と戦わせるために、東部リビアのDerna地域でリクルートした。そして、彼らのうち何人かはいま、リビアで「Adjabiyaの前線で戦っている」という。 (*写真はAl-Hasidi氏)
Al-Hasidi氏は彼の戦士たちが「愛国者で、よきムスリムだが、テロリストではない」と主張しつつも、「アル・カイダのメンバーたちもまた、よきムスリムで、侵略者たちと戦っている」と述べた。
彼によるこの暴露は、チャドの大統領Idriss Deby Itnoが、アル・カイダがリビアの反政府勢力ゾーンで兵器庫を略奪し、武器(対空ミサイルを含んでおり、それはのちに彼らアル・カイダの聖域に持ち込まれた)を獲得している、と述べた後になされた。
Al-Hasidi氏は、彼がかつて2002年にパキスタンのペシャワールで拘束される前は、アフガニスタンで「外国の侵略勢力」と戦っていた、と認めた。彼は後に米軍に引き渡され、そしてリビアで2008年に解放されるまで拘束されていた。
米国および英国の政府筋によれば、al-Hasidi氏は95、96年に数十人のリビア軍兵士を殺害したゲリラ攻撃を行ったLIFG(Libyan Islamic Fighting Group)の元メンバーであるという。
LIFGはアル・カイダの一部ではないが、米軍のWest Point士官学校が述べるには、2つの組織は、「ますます協力的な関係」にあるという。2007年に同盟軍がSinjarの街で捕捉した書類によれば、LIFGのメンバーはイラクでサウジ人についで2番目に大きな外国人の戦士部隊をなしていた。
今月早く、アル・カイダはリビアの反体制派をバックアップするための支持者を募ったが、彼らは同国を「イスラム的なステージ(段階)」に導くための祝福を先導する、と述べた。
英国のイスラム過激派勢力もまたこの反体制勢力を支持し、非合法組織al-Muhajirounの元リーダーは、「リビアからのイスラム、シャリアおよびジハード」が、「イスラムとムスリムの敵を、アラーが彼らの友・日本人に対峙させて送った津波よりも、さらにひどく動揺させた」と述べた。 http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/libya/8407047/Libyan-rebel-commander-admits-his-fighters-have-al-Qaeda-links.html
アル・カイダの前リーダー曰く:反政府勢力には1000名のジハード戦士がいる Former Libyan Al Qaeda Leader Says There Are 1000 jihadists Amongst Rebels (3/30, Infowar.com)
リビアのアルカイダに繋がりのある組織の前リーダーによれば、対カダフィの反政府勢力のなかにイスラム過激派の1000人のジハード戦士がいるという。それでもNATOはいまだに反政府勢力への武器供与を検討している。
元ジハード戦士だが、2000年には自身のアル・カイダとの繋がりを破棄したNoman Benotmanは、およそ1000名のジハード戦士がリビアに居るとの推論をWashington Timesのインタビューで語った。彼はそうしたジハード戦士を「フリーランス・ジハーディスト」と呼ぶが、彼らはアフリカのテロリストのセルであるAQIM(マグレブのアルカイダ)の一部だという。
…彼らは自らを反政府勢力のリーダーとは称さず、あえて民衆にまぎれて浸透し、人々の勢力を損ねないようにしている。Benotmanによると、彼らはリビアでの「イスラム国家設立」を望んでいるように見られるのを恐れている。 昨日ワシントンのキャピトル・ヒルでのインタビューでも同盟NATO軍の最高司令官James Stavridisが反乱勢力のなかでのこうした原理主義者たちの存在を認めた。これは米国諜報部による推定とも合致している。 http://www.reuters.com/article/2011/03/29/us-libya-usa-intelligence-idUSTRE72S43P20110329
*北東リビアで反政府ゲリラをリクルートしているのは、前にLibyan Islamic Fighting Group (LIFG)、と名乗っていたが、その後AQIM(マグレブのアルカイダ)と合体したグループであり、イラク戦争時にリビアから多量のゲリラ戦士をイラクに送っていたのと同じグループである、という(要旨) http://www.infowars.com/former-libyan-al-qaeda-leader-says-there-are-1000-jihadists-amongst-rebels/