Thursday, December 30, 2010

「グラウンド・ゼロ・モスク」はいま?- "GZ Mosque" Updates..


GZモスク問題は未だに紛糾…モスクを移転する、しない、でムスリムのグループの間でも意見が異なる?

グラウンド・ゼロ・モスクの支持者たちは、
─”モスクの計画地をSt. Vincent'sに移す、という提案の件で、彼らにコンタクトをとった者は誰もいない”、と語る… (New York Dailynews, 12/19)

 GZモスクの支持者たちは、サウジのアブドラ国王が、論議を読んでいるモスクの計画地をグリニッジ・ヴィレッジの閉鎖されたSt.Vincent's 病院に移そうとしている、と報じた日曜日の報道を否定した。

 モスク計画のアドバイザーを務めるDaisy Khanによれば、”そのことに関して、私や夫にコンタクトをとってきた人は誰もいない”という。彼女とその夫のImam Feisal Abdul RaufはParkPlaceのグラウンド・ゼロの2ブロック北側の、1億ドルをかけた祈祷所とコミュニティ・センターの建設に関与している。

 "私は、多宗教のためのコミュニティセンターのローワー・マンハッタンでの創設というアイディアにコミットし続ける”、とImamは述べた。

 同モスクの予定地は、計画されているParkPlaceのサイトから動いたりはしないと、モスクのデベロッパー、Sharif el-Gamalはいった。そしてSt. Vincent's病院の売却に関わる市の上級ヘルスケア担当者は、彼の周囲にも、倒産した病院の大半の施設を再オープンしモスクを建てるという、報道されていたサウジ王族の提案について、聞いたものはいないという。"それは嘘だ”と彼はいった。

 病院の施設買取りの交渉に当たっているデベロッパー・Rudinのマネージャーは、そこにアパートメントと健康施設を建てるつもりだという。

 "RudinのファミリーはSt. Vincent'sと交渉中で、グリニッジ・ビレッジの人々にヘルスケアを強化することを通じ債権者たちとコミュニティーの利益となる解決策としての再開発を模索している”、とRudin社の幹部John Gilbertはいった。

*写真はモスク予定地の左数件隣、G.ゼロ北東端斜向かいのアーミッシュマーケット
http://www.nydailynews.com/ny_local/2010/12/19/2010-12-19_ground_zero_mosque_backers_say_no_ones_contacted_them_about_moving_mosque_to_st_.html#ixzz19h0Uoixp

ムスリムのグループが、タイムズ・スクエア広告を公開 (NY Metro, 12/16)

 グラウンド・ゼロモスクの移転を支持する"Muslims for Peace"というグループが、イスラム教の寛容性に関するメッセージを発する、タイムズ・スクエアのビルボード(広告看板)を今日公開する。42丁目と7thアベニューの交差点に設置された520平方フィートのビデオ広告では、“Muslims for love, loyalty and peace; 1-800-WHY-ISLAM”という文字と、ハートのマーク、米国旗、鳩のイメージが表示される。そのビデオは1月17日まで、毎時間流される。

 "イスラムのメッセージは過激主義者たちによってハイジャックされてしまった”と、 "穏健派"イスラムを自称するグループ、Ahmadiyya Muslim Community USAのスポークスマンWaseem Sayedは述べる。"暴力を濫用する人々が、世界中のパブリシティを握ってしまった、それはイスラムのメッセージが平和的なものだと信じる我々の間の人間にとって、より困難なことだ”、と彼はいう。

 Sayedは彼のグループが、大きな論争を呼ぶグラウンド・ゼロ近くのモスクとイスラム・センターの場所を移転することを支持する、と述べた。
*写真は彼らが春に行ったバス広告
http://www.metro.us/newyork/local/article/722359--peace-lovers-unveil-times-square-ad


米国のグループが、イスラムの平和的イメージをプロモーション展開 (VOAニュース、12/21)
http://bcove.me/s7nyy5dw (ビデオ)

 (タイムズ・スクエアでの、15秒間のビデオ広告に加えて、アクティティビストたちは同スクエアと米国全土で、リーフレットを通行人に配る。そこでは、Muslim for Peaceは1世紀以上前に設立された平和的なムスリム組織Ahmadiyya Muslim Communityの一部だと説明している。その創立者であるインドのMirza Ghulam Ahmadは、信奉者たちに、剣ではなくペンで語るようにと求めた。同組織は15000以上のモスクと、何千万人もの信奉者を有している─)
http://www.voanews.com/english/news/usa/Group-Launches-Campaign-to-Promote-Peaceful-Image-of-Islam-112281309.html


ムスリム・グループたちがNYシティのモスクを支持、敵対的意識を非難
(AP + USAトゥデイ、9/2)


 グラウンド・ゼロ近くのモスク計画に反対することは、“非倫理的で、挑発的で非人間的なことだ─”と、50以上の主要なムスリム組織が、米国の宗教的な非寛容の兆候について集中討議を行うに際して、声明を発した。

 そんな今、プロジェクトの背後にいるイマームは、米国の納税者たちの資金で行った中東ツアーからの帰国を準備している。彼は、その旅先での討論は“単なる一つの敷地の問題”より以上のものだったと語る。

 ニューヨーク都市部の、多彩なイスラム教徒組織の評議会Majlis Ash-Shuraのリーダーらは、市庁舎に集まり、宗教的な非寛容を廃止し、グラウンド・ゼロから2ブロック北でのセンターの建設の権利を確保することを求める声明を発した…(中略)
…一方、Quinnipiac Universityの火曜日の世論調査では、71%のニューヨーク市民がモスクの移転を求めている事が明らかになった…(中略)

 …イマームRaufは米国国務省がスポンサードしたinterfaith tour(宗教間の交流を求めるツアー)で数週間、中東を訪れていたが、現在はUAEにいると国務省スポークスマンのP.J.Crowleyはいう。彼はワシントンでの記者会見で、Raufは木曜日に帰国の予定と語った。

 Imam Raufは火曜日にドバイで、大学教授や政策研究者たちを含むグループに対し、モスクに関する論議が今や、”単なる一つの建設用敷地の問題を超え、米国でのイスラム教のあり方や意味についての論議へと拡大している”と語った。

 Raufは、最近結成されたモスクのプロジェクトの資金集めのための非営利組織のディレクターに(モスク用地の不動産を所有するディベロッパーたちのコア・メンバーたちと共に)就任した。デベロッパーたちは市に対し、同不動産に関する22万5千ドル以上の減税と税金還付を求めている。

 グラウンド・ゼロのイスラム・センターの当初プランではスイミングプールと、一般公開の911のメモリアル(施設)、そして祈祷所スペースが計画されている。
http://www.usatoday.com/news/religion/2010-09-03-mosque02_ST_N.htm

NY市職員が、グラウンド・ゼロ・モスク計画に関する手紙の草案を代作していた!
(New York Post, 12/24)


 ブルームバーグ市長の側近たちと、グラウンド・ゼロ近くに計画中のモスクのデベロッパーたちとの間で交わされた数十通のEメールは、すっかり打ち解けた雰囲気にあるとはいわないまでも、誠心誠意の間柄を示しており、その計画を市のトップレベルの役人たちが援助しようとしている度合いを暴露している…。彼らは、コミュニティ・ボード(地元の評議会)からの支持を求める手紙の草案までも書いており、その送り先としての、彼らのFax番号まで明らかにしている。

 あるやりとりの中では─地元評議会が計画を支持する評決を行う準備をしていた時期に─(市の)コミュニティ・アフェアーのコミッショナーのNazli Parviziが、Daisy Khan(Park51又は、コルドバハウス・プロジェクトとして知られる同計画のキースポンサー)から、コミュニティの第1評議会議長のJulie Meninに宛てた手紙の草案を書いている。

 Parviziの書いた手紙の草案では、Meninに対し、その頃までには全米のフラッシュポイントともなっていたそのモスクとカルチャー・センターの計画に対して、寛い心を抱いてくれていることに感謝の意を述べている。

 Parviziはその草案をDaisy Khanと彼女の夫のImam Feisal Abdul Raufにメールで送り─その文の最後は、“Best, Daisy,"(デイジーへ、最善をつくしました、)との挨拶で結んでいるが─それは彼女が、Khanの手紙を市の機関に差し出すための準備をしていたことを示している。

 彼女はそこにファックス番号とCB1(第1評議会)の住所も記している─彼らは最終的に5月に計画支持の評決を下し、そして更なる計画への援助も申し出ている。

 その手紙─Meninがいうには彼女は一度も受け取っていない─は彼女に対して、“我々の、マンハッタンのコルドバ・ハウスのヴィジョンを共有していただける人々(audience)を提供してくれたこと”への、個人的な感謝を述べている。

 昨日市長のオフィスが公表した5月14日付のEメールによれば─ “私たちは、この計画とは何なのか、それは誰のためのものなのか、に関するメディアの歪曲に信じられないほど驚かされた”、…とParviziは書き続けている。

 このことに、計画の反対者たちは激怒した。

 “市長はしつこく勧誘をしており…皮肉なことに、政府がこの地域の事柄に関与していないために…市長の側近たちがモスクとイスラム・センターのPRキャンペーンに対し、ここに助力をしているというわけだ”、と…Debra Burlingame(彼女の兄は911でハイジャックされた旅客機の内の一機の機長だった)はいう。

 彼女は、"私はこれはとても不適切なことだと思う”、と語った。
http://www.nypost.com/p/news/local/manhattan/city_hall_ghostwrote_gz_mosque_letter_9TOPirWwwDLyQ4bKSvQThP#ixzz19fyHCKaL
*ムスリムの中には、タイムズ・スクエアの看板広告で" GZモスクの移転"を主張するグループまで出現…一方、ブルームバーグ市長が多民族都市政策に熱心なNY市は、密かにモスク計画を支持しているのだろうか?
これに対し、ブルームバーグ市長が12月24日、ラジオ番組で見解を述べた

Mike、市のモスクへの援助を擁護(12/25, NYpost)

 昨日のラジオ番組で、ブルームバーグは… コルドバ・ハウスまたはPark51…と呼ばれる論議を呼ばれるプロジェクトについての市の立場が、”最初から操作されていた”という指摘を拒否した。“彼らは我々に助けをを求めた。ローマ法王がこの街に来たときも、カトリックのNew York教皇区(Archdiocese)も助けを求めた。そして我々は同じ事をした”。と市長はラジオ番組のホストに語った。

 ..ブルームバーグはさらに、Bryant Parkに正統派ユダヤ教徒のグループがsukkah を建てたいと申し出たときも、市は援助をし、そしてそうした努力をビジネス・コミュニティに対する行政のサポートと同じものだと語る。

 ”それは市の仕事なのだ。我々は、特定のえり好みをしない、そして、誰かがビジネスを始めたいといったなら、我々はBeurocracy(官僚的な制限要素?)を極力減らすべく、懸命に努力しているのだ" と彼は言う。”我々はレストランをオープンさせるため、劇的に時間を短縮している”
http://www.nypost.com/p/news/local/manhattan/it_in_good_faith_X1pKuOXHmSeOApisfWHxrL#ixzz19yYLYnd6

*Imam Raufは1月15日から、モスク計画への理解を得るため、北米で最大のムスリム人口を有するDetroitでの遊説を手始めに全米ツアーに出るという…http://www.nypost.com/p/news/local/imam_behind_ny_islamic_center_will_pVKVISxOCciOxcp8FDvuSI#ixzz19yWksbrJ
Imam behind NY Islamic center will tour nation

 *写真は8/21付NYpost・ "Ground Zero Imam" RaufのMiddle Eastツアーの記事

記事url:'Ground Zero' imam on Mideast tour to make Islam 'Americanized'
http://www.nypost.com/p/news/international/zero_imam_mover_sheik_er_Saqw4jTP8glUr79BDxahqM#ixzz19ySs7wOG