Thursday, June 17, 2010

イスタンブールからの手紙 / Letter From Istanbul- By THOMAS L. FRIEDMAN


ガザの支援船への襲撃事件で、トルコの対イスラエル感情が最悪に?! NYTの、ユダヤ系リベラルのご意見番がイスタンブールに出張…状況を憂慮している(※写真はエルドガン大統領)
 
イスタンブールからの手紙 By トーマス・L・フリードマン(6/15, NYタイムス)

イスタンブールにて:
トルコという国は「ハロー!」という挨拶を交わすや否や私の心を奪ってしまった国だ。私はトルコの人々や文化、食べ物、何よりもモダンなトルコ、という考え方が好きだ─ヨーロッパと中東の繫ぎ目にあって、モダンで世俗的な国、イスラム教の国、民主主義の国であり、かつて一度はアラブ/イスラエル/西欧の三者とも良好な関係を維持していた国だ。9/11の後に私は、〔トルコ・モデルTurkish model〕というものが〔ビン・ラティン主義Bin Ladenism〕への解毒剤になる…と考えて賞賛したうちの一人だった。もちろん、私が前回トルコを訪れた2005年に同国の官僚たちと論議したのは、主にトルコのEU加盟への努力に関する話題だった。だからこそ今日トルコに戻り、この国でイスラム原理主義の現政権が… 一見すると、EUへの加盟に照準を定めるのをやめ、アラブ連盟への加盟の方にフォーカスしはじめた ─いや、訂正しよう─ 対イスラエルのハマス-ヒズボラ-イラン抵抗勢力の前線への加盟にフォーカスしはじめた、ということを見るのは実にショッキングなことなのだ。

そしていまや、それはどのように起こったのか?

ちょっと待て、フリードマン!それはずい分とひどい誇張だ…、とトルコの高官たちは言う。

 そのとおりだ。私は誇張している、でもそれほど酷い誇張でもない。過去2,3年の間にトルコの国内外に生じたバキューム(真空状態)は、トルコにRecep Tayyip Erdogan首相の「正義と発展党」(Justiceand Development Party)が率いる、イスラム原理主義系の政府をもたらした─ 同国が、東洋と西洋の中間のバランス地点にあるという、その立場を忘れて。このことは、何か大きなもの示唆している。トルコのバランス地点としての役割は、国際政治にとっての最も重要な、静かなるスタビライザーのひとつだった。それが失われたときにだけ、あなたはそのことに気づく。イスタンブールにいることで、私はこれらの真空状態が間違ったものでふさがれた時に、我々はそのようなトルコを失う道の途上にあると気づかされるのだ。

 最初の真空状態というものは、EU(欧州連合)のお陰によって生じた。10年間にわたってトルコ人たちに、君らがもしもEUに入りたいのなら法律を改正し、経済や、少数民族の権利、市民と軍の関係などにも改革が必要だ、などといい続けた─それはErdogan政権が実際にシステマチックに行ってきたのだが─ しかし、今やEUのリーダーたちはトルコに対して告げた、「あれ、誰も君たちに言わなかったろうか?我々はクリスチャンのクラブだよ。イスラム教徒は加盟できないのだよ」、と。EUのトルコに対する拒絶、それは大きな悪い動きだが…それはトルコが、イランやアラブ諸国に接近するように促しているキー・ファクターなのだ。

 しかしトルコは、より南の方角を志向し始めたときに、そこには別の真空があることにも気づいた─アラブ-イスラム世界には、誰も指導者が存在しない、ということに…エジプトは漂流していて、サウジ・アラビアは眠っている。
 シリアは余りにも小さく、そしてイラクは、余りにもか弱い。Erdoganは、イスラエルによるガザ〔ハマス主導の〕地域の封鎖に対して超強硬派の政策をとること、またガザの閉鎖を破ろうとするトルコ人の率いる支援船flotilla号を静かに支援すること(そこでは8名のトルコ人が殺されたが)などによって…アラブの民衆やアラブの市場でのトルコの影響力を大いに拡大させられるかも知れないことを発見した。 もちろん、今日のアラブ世界ではErdoganは最も人気の高いリーダーだ。不運にもそれは、彼が民主主義や近代性とイスラムの統合を推進しているからではなく、彼がイスラエルによる占領を声高に非難して、西岸に責任をもつパレスチナ自治政府<彼らの方が現実にパレスチナ国家の基礎を形づくっているのにも拘わらず>よりも、ハマスを賞賛しているがためだ。

 こうした領土内において、イスラエルによる人権侵害への批判をするということは、何ら誤りではない。イスラエルがパレスチナ人の問題の解決のためにその創造力を揮うことに失敗したのは、もうひとつの危険な真空状態だ。しかしErdoganがイスラエルを殺人者として非難しながら、同時にアンカラ(首都)でスーダンの大統領Omar Hassan al-Bashir(ダルフールの流血における戦争犯罪と人道に対する罪でICCから訴追中の)を温かく迎えたり、またイランで投票の公正なカウントを要求した何千人もの人々を殺害したアフマディネジャド大統領を丁重に迎えたりしていることには、問題がある。Erdoganは彼がBashir大統領の訪問を受け入れたことについて、こういっている:「イスラム教徒がジェノサイド(民族虐殺)を行うことはありえない」、と。

 あるトルコの外交政策アナリストは私にこういった、「我々は東洋と西洋の間をこれ以上、仲介することはできない。我々は、東洋の最も後退した要素のスポークスマンとなったのだ」─

 最後に…トルコのなかにも、真空状態がある。世俗的な野党勢力はこれまで何十年も、ほとんど足並みが揃わなかったし、軍部は盗聴活動による脅しに屈し、報道メディアは政府の圧力でますます自己検閲へと追い込まれつつある。9月には、Erdogan政府は同国最大の、高い影響力をもち批判的な(評論を書く)メディア・コングロマリット(複合企業)であるDogan Holdingsに25億ドルの追徴課税をして、政府の意に従わせようとしている。同時に、Erdoganは昨今、国内での支持を高めるべく、そのパブリック・スピーチのなかでイスラエルをますます辛らつに批判している─イスラエル人たちを殺人者と呼んで。彼はいつも、彼の批判者たちを「イスラエルの契約業者」「テル・アビブの弁護士たち」と呼ぶ。

 これは、悲しいことだ。Erdoganは賢明でカリスマ的で、とてもプラグマチックにもなれる。彼は独裁者ではない。私は彼がアラブの民衆の間で最も人気のあるリーダーになってほしいが、ハマスに迎合して、アラブの原理主義者たちよりもラディカルになってほしくはない。そして彼には、アラブの非民主主義的なリーダーたちよりも民主主義をいっそう弁護し、パレスチナとイスラエルの間のバランスある途をとりもってほしい。それはしかし、Erdoganの今いる場所ではないし、そのことが問題なのだ。おそらくオバマ大統領は、彼を週末にキャンプ・デービッドに招き、米国-トルコの関係の前の空気をクリアにして…その向かう先が絶壁であることをみせてほしい。
http://www.nytimes.com/2010/06/16/opinion/16friedman.html?hp=&pagewanted=print

*下左はパレスチナのアーチストNour al-MasriがFlotillaの事件直後に描いたガザでのErdogan大統領の絵だとか。
 

          











*今回のガザ援助船Flotillaのイスラエル軍による襲撃事件ではトルコ人8名が殺害されトルコとイスラエルとの関係は過去最悪に… Erdoganは国連のイラン制裁継続にも不支持を表明、対米関係も悪化している…
*写真はガザのハーンユニスの難民キャンプで、Flotillaの事件の1週間後に生まれたRajab Erdogan…。母親のDalia(22歳)は赤ん坊をトルコの首相にちなんで名づけ、メディア向けにトルコの国旗に包んでみせた… 

Tuesday, June 15, 2010

ヘレン・トーマスはなぜ、辞めねばならなかったのか?/Helen Thomas, veteran reporter: why she had to resign - By Chris McGreal


彼女の引退に、米国メディアでは彼女の長年の業績をたたえつつも譴責口調の記事や、少し冷淡な記事が多い …そんな中で英国のガーディアンのWH特派員の書いたコラムはやや客観的?

ベテラン記者・ヘレン・トーマスが引退:彼女はなぜ、辞めねばならなかったのか?
By クリス・マクグリール (6/9、The Guardian)


 彼女の熾烈な質問はホワイトハウスのスタッフにショックを与えた; カストロは、彼女の質問への答えを拒否した。そして今、ベテラン・レポーターは引退を余儀なくされた…

 フィデル・カストロはかつて、キューバの民主主義と米国の民主主義の違いは何かと問われた…そのとき、老いた革命家は「自分はHelen Thomasからの質問には、答える必要はない」、と答えたという。

 ホワイト・ハウス詰めの記者団のグランド・デイム(女性第一人者)として、9代にわたる大統領の任期を取材し─ カストロ政権をも取材した彼女は、遂に今週その決然とした、頑固な質問を終わらせ、引退することを強いられた─ 彼女のハートに最も近い、中東地域に関するそのコメントをめぐって。
 女性ジャーナリストの草分けとして想起されながら、気難しい、老いた反骨家でもある89歳の彼女の引退には、好意的なお名残りの儀式さえもなかった。ホワイトハウスの記者会見室の最前列にある彼女の定席(昨今、そこには彼女の名だけが記され、所属する組織の名は書かれていない)は〔今日現在〕空席として残されている。
 トーマスのことを偏屈(怒りっぽい)とか、頑固で強情、人の意見に聞く耳をもたない…などと様々に評する記者たちには、彼女が最後に一人のラビに対して、「ユダヤ人はパレスチナから追い出されるべきだ」、「ポーランドやドイツの故郷に帰るべきだ」などと発言して、一線を越えたことも不思議なことではない。
 しかし怒涛のような怒りや批判はトーマスの、その高尚なステータスによって和らげられていたのだ。
 
 彼女は引退にいたるまでの間、多くの拳を世に示してきた:ナショナル・プレス・クラブの最初の女性幹部として、そしてホワイトハウス特派員協会の初代女性総裁として。彼女はホワイトハウス詰め記者として、他の誰よりも長く勤務してきた─半世紀にわたって。彼女はまた、おそらくカップケーキをひっさげて到着したバラク・オバマ大統領に、誕生日のケーキを配達してもらった最初の特派員(彼ら二人の誕生日は、同じ日なのだ)でもあった。

 トーマスは1943年に、UPI(United Press International)が未だに米国のジャーナリズムにおける有力な勢力だった頃に、同社に入社した。彼女は23歳で、レバノン系移民の両親に育てられたデトロイトを出てから、まだ間もなかった。彼女のUPIでの最初の仕事とは、女性問題の取材だった。彼女は司法省やFBI、その他の連邦政府機関の担当に変わった後には、セレブリティに関するコラムを書いた。彼女は1960年代末に、次期大統領に選出されたJ.F.ケネディの取材に回されて以降、米国のリーダーたちを憤慨させる容赦ない質問の連発によって、名声を打ち立てた。ケネディは彼女についてこう言った、「ヘレンはきっと良い娘だろう、もしも彼女からあのメモ帳とエンピツを奪えたなら。」

 それは何十年もの間、こだまの如く響き続けた人々の彼女への感情だった。「我々は、どこかに彼女を送り込める戦場はないだろうか?」と、前国務長官のコリン・パウエルは問うたことがあった。
 トーマスの決然とした質問と、率直な記事は、長い間白人男性の専用クラブ同然だった報道記者たちが、その取材対象の政府高官たちにとって余りにも居心地が良すぎるとみなされ、今もなお変わらないその状況を、少しずつ切り崩してきた。長年にわたり彼女はしばしば、プレスルームで唯一の女性だった。
 ホワイトハウスの特派員たちがリンドン・ジョンソン大統領に質問を行っている古い写真でも、トーマスはただ一人の女性だ。彼女はまたリチャード・ニクソン大統領が1972年に中国に歴史的訪問をした際にも、同行した唯一の女性新聞記者だった。バーバラ・ウォルターズはNBCのTVニュースチームの一員として加わってはいたが。

 彼女は、大統領の記者会見のTV中継では、すぐに見分けられる顔のひとりとなった。彼女はまた、Dave と The American Presidentという2本の映画でも、彼女自身を演じた事で有名だった。トーマスは2000年に、統一教会のリーダー文鮮明師がUPIを買収した後に、UPIを辞めた。彼女はその買収を“遠すぎた橋(a bridge too far)”のようだ、と述べた。彼女は同社に57年間勤めたが、その半分近くの期間はUPIのホワイトハウス支局のチーフとして勤めた。そしてそれが、彼女の最後のキャリアとなるはずだった。彼女はその時、「自分が流していた毎日のニュース報道への拍車に終止符を打つ」…つもりだったという。しかし彼女はHearst紙から、コラムニストにならないか、という誘いを受けた。

 「私は喜んでこう答えた、勿論やりますとも…と。この様に人に話して何年も経った今では、自分がどんなにその仕事をやりたかったかも話せるのよ。別のポイントを言うなら、私は毎日朝起きると、“今日こんなに自分が怒っている相手とは、一体誰なのか?”と自問していたところだったのよ…」、と彼女はその自伝、“Thanks For The Memories, Mr President”で述べている。多くの自分の同僚たちは彼女がそれまで、彼女が世間にその仕事に就かせてもらえなかった、と考えていたことを知って驚いた。

 しかしまず第一に、ホワイトハウスの会見室の最前列の彼女の席に関する問題がある。規則の上では、その席は大手のメディアのいずれかに所属する誰かに譲られるべきだった。しかしABCニュースのお喋りな前特派員、Sam Donaldsonによれば、誰にも彼女に後列の席に移ってほしいなどということは想像できなかったので、彼女はその席を維持し続けていた、という。
 そのことはトーマスに… ホワイトハウスの会見室の最前列に座ったオピニオン・コラムニストとしての第一人者、という名をも与える。そして彼女の同僚たちは、彼女がよりいっそう大胆で、自説を曲げない質問を放っていた事を思い起こす。
 ジョージ・ブッシュ大統領は、論議をかもした選挙の末に大統領になった。その後、トーマスはイラク戦争に反対する彼女自身の意見を隠さず、他の同僚たちが9月11日以降の米国の雰囲気のなかでは言うのを避けていたような質問も、決然と発していた。

 2002年に彼女は、ホワイトハウスではほとんど誰もあえて質問しなかった質問をした:「大統領は、パレスチナ人たちには35年間にわたる暴力的な軍事的占領と抑圧に対して、反抗する権利があると思うか?」と。
 彼女の質問は時々、あまりにも敵対心に満ちていたために、ブッシュ大統領の報道補佐官の一人Ari Fleischerはこう言ったこともある、「皆さんに何分間かの弁護(見解の擁護)の時間を与えるために、我々は今日の質疑応答の時間を一時、中断します」─、と。しかし彼女はリベラルな大統領たちに対しても、困難な時を与える事を厭わなかった。ワシントン・ポストのホワイトハウス記者であるScott Wilsonは、トーマスはオバマ大統領に対しても容赦をしなかった、という。「彼女には、現政権を信頼できるものだと捉えようとする、こつ(要領のよさ)がある、特にその中東政策に関して。彼女は中東のどの国が核兵器を所有しているのか、についても質問をした。」と彼はいう。「彼らは彼女が、真面目に言っているとは信じられなかった。(しかし)彼女の質問は答えを要求した。」

 それらの質問に対する答えを、彼らはほとんど得られなかったが、そのことは質問された側にも、それに劣らないフラストレーションを与えたのだ。「あなたの外交政策と、ブッシュの外交政策の違いは?」と彼女は大統領補佐官のRobert Gibbsに尋ねた。

 彼女は最近のガザへの援助船flotilla号の事件についても、その率直な意見を放ち、その事件を“計画された(意図的な)国際的犯罪”だ、と呼んだ。ニューヨークタイムズは、彼女の引退に関する記事で、大統領について取材する記者たちには、2つの異なるルールが適用されていた、と書いた。「ホワイトハウスに詰める常勤の記者たちへのルールと、そしてヘレン・トーマスへのルールだった」、と。しかし、それに代わる見解とはまた、トーマスがホワイトハウスのしばしば臆病な報道陣のなかの、勇気ある声だった、というものに違いないだろう。

 ホワイトハウスの記者たちでさえ時に彼女にいらいらさせられたが、彼女の血統を尊敬し、その欠点とは彼女の年齢によるものだ、と思って妥協していた。彼女は身体的な衰えが進み、デスクから会見室の彼女の席まで歩くにも他の記者の助けを借りる必要があり、また会見中には時々居眠りもした。彼女が毎日の定例記者会見に現れる回数は、徐々に減っていった。おそらくトーマスが現実と遊離してしまったことの最大の証拠は、ホワイトハウスのJewish heritage month(ユダヤ人の遺産月間)のイベントの場で、ビデオカメラの前でラビに対して言った言葉─イスラエルのユダヤ人たちはポーランドとドイツに帰るべきだ─という発言のもたらす結果を、考えられなかったことだ。彼女のレバノン系としてのバックグラウンドを考えれば、それは彼女がずっと考えてきたことであるに違いない。しかし彼女は、そのことに対する抗議に驚くべきではない。
 
 トーマスのことを友人であると称するDonaldsonは、彼は彼女のコメントへの擁護はしないものの、それはおそらく多くのアラブ系の人々の抱く見解を反映するものだろう、という。そして彼は、彼女が女性にとっての“パイオニア”だ、とも呼ぶ。「誰もヘレンから、それを奪うことはできない」、と彼は言う。
http://www.guardian.co.uk/world/2010/jun/08/helen-thomas-reporter-why-resign

Helen Thomas Dropped by Her Speakers’ Agency (6/7、NY Times)

 長年にわたるホワイトハウス担当の記者で、コラムニストのヘレン・トーマスは、イスラエルが「パレスチナから退散すべきだ」とビデオのなかで発言した後、日曜日に彼女のエージェンシーから解雇された。トーマス女史のこのコメントはすばやく、ホワイトハウスの元高官のグループと、「名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League、反ユダヤ言論の監視団体)」によって非難された。ホワイトハウスの記者団たちは、彼女の会見室での最前列の席は月曜日には空席のままであると述べた。

 月曜日朝、ホワイトハウスの報道官ロバート・ギブスは、トーマスの発言が「攻撃的(侮辱的)で、非難に値する」と述べた。そのビデオでは、5月27日のホワイトハウスでのJewish Heritage Celebrationの場で、彼女にRabbiLive.comというウェブサイトのRabbi David F. Nesenoffが「イスラエルに対する何かコメントは?」と尋ねており、(この日彼はすべての人に、同じ質問をしていた)これに対して、彼女はすぐさま、「彼らには、パレスチナから退散せよと命ずるべきだ」(“Tell them to get the hell out of Palestine.”)と答えていた…(以下略)
http://mediadecoder.blogs.nytimes.com/2010/06/07/helen-thomas-dropped-by-her-speakers-agency/


*NYTimesのReaders' Comments
1.Steve Bolger New York City ドイツと、ポーランドに住んでいたほとんどのユダヤ人はいまだにここ(米国、あるいはNY)に住んでいる、彼らの骨と灰は、ここの土と混ざり合っている。

2.Tony New York
ヘレン・トーマス…メインストリーム・メディアの長老は、彼女の本性を示した。誰が、こんな頑固者に尊敬を示すものか。彼女は、荷物をまとめて去るときだ。たぶん彼女はその出身地の頑迷な岩の下にまた、はい戻るべきだろう。

3.seattlesh Seattle
ヘレン、恥を知れ。アメリカは毎日、その醜さを増しているようだ。

4.john john PA
自分は未だに、ヘレン・トーマスがブッシュ(Dubya)になぜイラク戦争を仕掛けたかの理由を問うた質問に、ブッシュが答えるのを待っている。

5.Planet Earth
みんな、彼女の謝罪の言葉を本当に信じるのだろうか?ユダヤ人の遺産月間の祝賀イベントの最中に、彼女があんな言葉をラビに発したというのに─ いかに、彼女の憎しみが深いかを示しているのに。もしもリベラルな大統領がいるときは、権力のある地位の人々は、彼らのようなフリークの旗をはためかせるのか?こういうコメントが「ホワイトハウス記者団のトップ」から発せられたときにどうして、誰ひとりとして、他の情報ソースから自分の為の情報を集めもせず…、テロリストとは何なのかに誰も気がつかないのか?明らかに、彼女は引退すべきだ、…直ちに。

6.Ed Hoboken
トーマス女史の発言は軽率かもしれないが、ホワイトハウスは今や記者の発言を矯正する仕事を始めたというのか?

7.Steve Ridgewood, NJ
たぶんいまや、ヘレン・トーマスにとっては、彼女自身が言ったように、ホワイトハウスを、"退散get the hell out"すべきときだ。

8.<このコメントはモデレーターにより削除された>

9.Dan G NH
NYタイムスの、この事件への注目が余りに少ないことに驚いた。ヘレン・トーマス(レバノン系の)の声明では、まるで何かのグループ、または宗教団体が彼女を追い出したように書いていた、そしてその代わりにNYタイムスは、この出来事をさらけ出すのではなく、この事件に共謀した形で取材していた。これはフロントページに書かれるべきストーリーだ。恥を知れNYタイムス。この報道メディアのメンバーによる酷い態度についての社説は、一体どこに書かれているのか?

10.David NYC (*最も推薦されるコメント)
ヘレン・トーマスにとって、引退すべきときだ。ホワイトハウスの会見席の最前列に「コラムニスト」が座る理由はない。こうした席は、現職のジャーナリストのためにあるべきで(私はこの語を、現在プレスルームにいる人間たちの面子を見て、とてもあいまいに、使っているが)、そしてヘレンのような党派心に固まった記者のものであるべきでない。彼女は彼女のポジションを何十年も濫用し、そしてこの最新の彼女の口から出た猥褻な言葉は、破滅への最後の決定的な一撃になった。我々は、彼女が米国にいるアフリカ系アメリカ人がアフリカに帰るべきだ、などといったとしても、そんなことを論議すべきでない、と思うのではないか?彼女は先週あんな発言をしたとき、すぐに追い出されるべきだった。なぜユダヤ人に対する頑迷なコメントが異なる扱いを受けねばならないのだろう?

11.AIT Miami, FL
ヘレン・トーマスの発言は、彼女がずっとそうであったように非常に党派的で、多くの人の怒りを喚起するが、しかし彼女を反ユダヤ的と糾弾することには、何の目的があるのだろうか?彼女は年をとり、そしておそらく引退も寸前だった。人々が、彼女が非難されるべきだというのは正しいが、しかし彼女の首を取る形でいうのは、正しくないのではないか?彼女の成し遂げたすべての業績の記録を見てみよ、そしてわれわれが皆で、老いて衰えつつある89歳の女性にタックルをして地に倒したりして喜ぶのを止めるべきだ。

12.Mary Los Angeles
これは、political correctness(政治的公正さ、差別語禁止)がワイルドにはしりすぎてしまった例だ。トーマスは、ジャーナリズムの偶像だった…彼女には、そうするすべての権利があった。ユダヤ人がパレスチナから出て行くべき、と示唆するのはよいことだ。ユダヤ人にヨーロッパに帰れ、というのは少しばかり、度が過ぎて(上限を超ええて)いるだろう、でも、それのどこがレイシストなのだろうか?私の義理の姉妹はユダヤ人で…ルーマニアから来た人たちだ。私の兄弟はイタリアと、そして英国で育ったローマンカトリックだ。彼はバプチスト系の聖職者と結婚した。彼らは彼らの娘を、ユダヤ修正主義に沿って育て、そして彼らの息子をローマンカトリックに沿って育てた。この私の家族の全てが、パレスチナ人が受けているユダヤ人による処遇に反対している。それは私達がレイシストだということを意味するのか?私はそうは思わない。STOP THIS OVER THE TOP POLITICAL CORRECTNESS!(このゆき過ぎた政治的公正主義をやめて欲しい!)私はリベラルだし、そして私はこういうナンセンスにはもううんざりした。

13.Pharrell Brooklyn, NY
いつも投稿セクションに、こっけいな五行詩を書き込む男はどこにいるのかな?私は彼に“Fomemt(煽る、先導する)”という言葉と“Senior moment(老齢のとき)”という言葉とで韻を踏んだ五行詩を書くよう勧めたい…

14.CjmEsq Bronx, NY
彼女の発言は彼女の老齢のなせる業だ、と結論づける人たちがいるが、私は彼女の検閲されない(non-filtered)発言は、彼女の本当の信念だと思う─ なぜなら、彼女はこの仕事を1950年代に始めているからだ。そしてトルコ、イラン、ハマス、ヒズボラ、サウジアラビアなどなどの国々…は、この発言でこれ以上幸福に感ずることはないだろう。

15.tc nyc
ワオ、自分が推測するに、アメリカの言論の自由は死んだ。

16.Larry Eisenberg NYC
私はかつて一度、ヘレンTの言っていることは真実だと思った、健全な(有益な)、前衛的なものの見方、反ユダヤの世界観だ。ショッキングなニュースで、私を驚かせてほしい。私のリアクションは、「ヘレン、お前もか?」だ。

17.Ed Virginia
「イスラエル」は1947-48年に、歴史上最も迫害を受けた民族に、彼ら自身の国を与えるもの、として建国された。それ以来、同国はアグレッシブに自身を防衛した─ときに、攻撃的軍事キャンペーンによって、そしてその他の決断に満ちた攻撃によって。このことで、彼らは多くの平和主義者からの、非難を受けた。しかしこの国が「なぜ」存在し、何に直面しているか、のより大きな構図(─彼らの敵からのある種の絶滅作戦だ─)を描くことなしに、またはそれを受け容れることなしには、我々は同じ過ちをトーマス女史のように、犯してしまう可能性があり、前の世紀に虐殺された何百万ものユダヤ人たちの記憶をも、侮辱してしまう可能性がある。

私はこれらの投稿のなかの誇大的なことばが、ここに軽々しく掲載されていることを、特に嫌悪している…しかしこの件では、そのような狭量な(我慢できない)反イスラエル的な感情には、完全に弁解の余地がない─ユダヤ人たちの歴史上の苦難について鈍感すぎる、そして私はヒトラーが始めたことを、国際的な方法で終わらせるために、向こう見ずな誓いをのべる者たちの方に味方したい。

我々の国は自由の国だし、トーマス女史の権利は尊重されるべきだろうが、しかしモダンな社会において彼女の態度が許される場所はない。もしもトーマス女史がこのように感じているなら、Hearst誌(彼女の所属メディア)はITSの利益を追求すべきだし、そして彼女の信頼性を取り下げる(ビジネス的に)ことを義務と考えるに違いない。彼らはこれ以上彼女に、彼女のこんな攻撃的(侮辱的)な発言を許す場を、与えられないかもしれない。彼女がこのように舞台を去るのをみるのは悲しい。彼女はホワイトハウスの記者団の何世代にもわたる偶像だったのだ。

18.Henry Porter Seattle(*最も推薦されるコメント)
私はパレスチナ人たちに懸念を抱くイスラエル政府の人たちから、はるかに酷いことを聞いたものだ…それは通常、ハマスがロケット攻撃を行ったすぐ後のことだった。なぜなら、考えてみてくれ、人々は騒ぎのさなかになると物を言いたがるものだからだ…それは彼らの魂の中を覗く窓ではない代わりに、それは怒りやフラストレーション、動転し、戸惑う心の言葉の噴出に過ぎないのだ。一番ショッキングなのは、誰もが─ロバート・ギブスや、WHCA、Hearsts誌などが皆…─彼ら自身、89歳の老女から自分自身の距離を置こうとして、互いに倒れあっって、折り重なりあっていることだ─ 彼女はその人生を通じて数多の賞賛すべき行いをした挙句に、一つの間違いを冒し、それについて謝罪しただけなのに。ワオ、彼女は悪魔の生まれ変わりだろう、確かに!

19.Larry Buchas New Britain, CT
これらのコメントにはびっくりする…お呼びでない(おこがましい)ものばかりだ。

21.Bob of Newton MA
ワオ、イスラエル・ロビーのことは好きではないが、レッスンはさせて貰ったよ。

22.YRL NY, NY
言論の自由が報道メディアからすらなくなってしまった!内容の正しい、正しくないは忘れるべきだ。

23.Glen New York City 
彼女は大声で、他の多くの人々も考えていることを、言っただけだ。

24.Patrick NYC 
こんな長いキャリアを終わらせるには、これは悲しすぎるやり方だ。

25.(*最も推薦されるコメント)
トーマスの発言を決して擁護はしたくないが… 頑迷でニュースを伝えるジャーナリストにはふさわしくないから─ しかしこれは老齢と、脳機能の退化によって噴出した可能性があると思わないのか? 多くの老人たちは歳をとるにしたがってより狭量になるし、より意地悪になる。(私の、頑健なリベラル派の祖母は、歳をとってとんでもないことを言い出したので、我々は「なぜおばあちゃんは、ナチなのか」という記事を配信したものだ…)
ヘレン・トーマスは卓越したジャーナリストだったし、現実の世界に影響を及ぼすとんでもない政策を左右する多くの政治家の足を、火の上にくべた…たとえばティーンエージャーたちをイラクに死にに行かせたり、または企業の利潤追求に汲々として社会のシステムを犠牲にしたり、環境を汚染したり、そして普通の人々にそうした混乱の代償を…何十億ドルもの代償を…払わせる、彼らの楽しみのために(─彼女はそうした政治家たちを追及した)。そうだ、いまやトーマスは去るべきときだ…しかしその世界が終わりつつあるこの年老いた女性には、もっと全体的展望と共感をも、抱くべきだろう…
http://thecaucus.blogs.nytimes.com/2010/06/07/white-house-blasts-reporters-remarks/

フォトギャラリー:Helen Thomas’s Career
http://www.nytimes.com/slideshow/2010/06/07/us/20100608-THOMAS.html

*6月8日付NYタイムスでは国内ニュース別刷りセクションのトップで、大きくこのジャーナリストの引退を報じていた(http://opinion.infoseek.co.jp/article/895 金平氏のBlogに写真がある)
*同紙では一応敬意を表した扱いであったというが、これらのThe caucusなどのNytの Blog の記事を見ると雰囲気は微妙。ややその冷淡さに驚く(特に上のThe Caucus blogの写真はかなり酷い)