Saturday, July 8, 2017

ガザの電力危機の責任とは?Palestinians also to blame for Gaza electricity crisis By Amira Hass

アッバスの政府がイスラエルへの電力料金支払いを停止し、暫く前から、ガザ地区の電力供給は1日3時間程度なのだとか。アッバスは何故、自らの国民を犠牲にするのだろうか

ガザの電力危機は、パレスチナ人にも責任がある
─ ガザの人々を犠牲にして、シニカルに衝突する、パレスチナの2つの対立するリーダーシップを許すべきでない ─ By アミラ・ハース (2017/6/26Ha’aretz

我々は、パレスチナの2つの「政府」というものが、ガザ地区を闇に突き落とした責任について論じたい。この記事はイスラエルを、彼らが現在ひき起こしている危機への責任…この破滅的な恐ろしい災難の連鎖への責任から解き放とう、というものではない。イスラエルは、事実上のこの地域の支配者なのだ。イスラエルによるガザの包囲というものは、海沿いのこの地域を未曽有のレベルの貧困に陥れた。イスラエルは、発電所の変圧器や燃料タンクを破壊し、発電所を含めた電力施設の迅速な復旧や修理に必要とされる建設用資材や、原材料の搬入をも制限した。
しかし我々は、パレスチナでガザに住む自らの人民を犠牲にしつつ、ライバルとしてシニカルに対立しあい暴力的に衝突している2つのリーダーシップの責任を問わないわけにはいかない。この不快な喧嘩のなかで、電力の問題は特に複雑化している。以下に、その主要な問題点を列挙しよう:

電力の口座料金の徴収:
ガザはラマッラーのパレスチナ自治政府の国庫(財務省)に未払い電気料金の債務を負っている。イスラエルの包囲は、ガザのほとんどの住民を貧困に陥らせ、その8割の住民の暮らしを公的補助金に依存させた。イスラエルの包囲により、多くの者たちが単純に支払い不能になった。しかしそこには、騒ぎに便乗して支払いを怠る者たちがいる─それはつまり、ハマスの公的機関や、自治体やモスク、そしておそらくこの包囲を生き延びているいくつかのビジネス事業者たちだ。

ラマッラーの自治政府は、すべてを吸収できる裕福な叔父さんなどではない。イスラエルが西岸地域に課していた、移動や開発の自由の制限は、その地域の経済的発展を大いに阻害した。ハマスの当局者たちは、彼らが望むなら住民たちからどうやって複数の名目で税金を徴収できるかを、よく知っている。彼らはなぜ、ガザ地区の電力料金徴収と支払いのために、ラマッラーの政府の国庫から移動すべき金の獲得にもっと努力しないのだろうか。

課税:
 パレスチナ自治政府は、ガザの民間発電所の操業に必要なディーゼル油を輸送しているようだが、しかし彼らは過去に約束していた燃料油に対する全面的免税の措置を行っていない。ガザの住民たちは、彼らの貧困状態が全面的な免税措置を正当化するとも主張する。ハマス当局は、課税による収入はラマッラ―の政府の国庫に行ってしまうとも主張する。

ラマッラーの政府は、彼らが、ガザ地区の公共部門の職員の給与や、健康福祉サービスのための費用を多大な割合で負担している、という。その地域開発のための予算は、大きな割合(国際援助に頼る割合は減少し続けているが)で、ガザに割当てられている。彼らは、ガザでは税収や同地域への輸入品にイスラエルが賦課する関税の収入が、いずれにせよラマッラーの国庫に集められ、届くと主張する。パレスチナ自治政府はハマス政府が、これ以外にも更なる税金を商業者や輸入業者らから徴収している、と主張する。
 
ガザ地域では数年にわたり、電力料金の請求金額がガザに赴任するラマッラー政府の公務員給与の源泉から差引かれていたということは明言する価値がある。

リマインダー(確認事項)
彼らはその地で、働かないことを条件に給与を得ていた─それは、自治政府のマフムード・アッバス大統領が、失敗に終わった試みに伴って冒した致命的な過ち─ハマス政府を引き摺り下ろすために冒した、多くの過ちのうち最初のものだった)。 http://www.haaretz.com/middle-east-news/palestinians/.premium-1.797751


ガザ電力危機で、国連特使がハマース幹部と会談(関連情報)
【6月29日(木)】
ガザ電力危機解決のため、国連のニコライ・ムラデノフ特使は、ガザでイスマ
イール・ハニーヤ元首相らハマース幹部と会談した。アル・ハヤート紙によれば、
同特使は、ガザの火力発電所稼働のための4項目提案を示した。
 
この提案は、(1)発電所用燃料にパレスチナ自治政府が課している各種の税
EUが負担する、(2)電力会社による料金徴収率(現在、30%)を改善するため、
新たな役員会を任命する──など。(6/30 Times of Israel

<注> ガザ地区唯一の火力発電所を経営する電力会社、パレスチナ自治
政府(ラーマッラー政府)と事実上のガザ政府という3者の間には、複雑な関係
があり、この関係が、電力危機解消のネックになっている。電気料金の低い徴収
率は、ガザ地区住民の貧困率の高さとも相関関係があると考えられる。なお、こ
の発電所は、燃料油切れのため4月から稼働を停止している。

ガザ地区へエジプトからディーゼル油
ガザ地区石油委員会責任者、ハリール・シャクファによると、エジプトとハマー
スの間の会談で、エジプトからのディーゼル油70万リットルの輸入が決まった。
燃料油はラファハ検問所から搬入され、石油スタンドと火力発電所に供給される。
6/24 Maan News
  ─パレスチナ最新情報-JSRメルマガ20170706 より─